育毛剤の効果と評価

育毛剤の効果と評価

育毛剤ミノキシジル

アメリカのアップジョン社により男性約2300人を対象に行った臨床実験で、有効率84%という驚異的な数字を出し、究極の育毛剤、育毛剤の最高傑作と世界中に評判が広がった育毛剤があります。

ミノキシジルです。十数年前にアップジョン社で商品化されて以来世界60カ国で販売されています。

何故、こうまで注目されているのでしょうか?

まずこの育毛剤の注目すべき点は世界で初めての男性型脱毛症の治療薬と謳っていることです。

従来の育毛剤、養毛剤は脱毛予防、発毛促進といった作用は謳われていますが、男性型脱毛症の治療効果を謳ったものはありませんでした。医療機関などで使われる医薬品でさえ円形脱毛症の治療目的としたものはありますが、男性型脱毛症の治療を対象としたものはありません。

それが、ミノキシジルは「若ハゲを治療する効果あり」と謳ったのだから、若ハゲに悩み、いろんな育毛剤をためして空振りに終わった人にとって、一大センセーションを巻き起こしたのは当然です。

FDA(食品医療薬品局)は、ミノキシジルを始めて正式な臨床試験を経た育毛剤と認定しました。それ以後、他の育毛剤は科学的な証明がされない限り育毛効果があると謳ってはならなくなったのです。

いままであらゆる育毛剤を試しては徒労に終わってがっかりした人々にとって、画期的な育毛剤の登場といえますが、ミノキシジルとは一体どんな薬品なのでしょうか。なぜそれほど有効率が高いのでしょうか。

育毛剤ミノキシジル誕生秘話

ミノキシジルは最初、アメリカのアップジョン社によって血圧降下剤として開発された人工の有機化合物でした。ところが、これを服用していた心臓病患者から、二次作用として多毛症になったり、産毛が太くなったという髪の顕著な発育が報告されたのです。

この副作用は全米各地に噂となって流れ、噂を聞いたある皮膚科の医師がミノキシジルの錠剤を砕いてアルコールに溶かし、自分のハゲ頭に塗ったそうです。彼の薄い頭には産毛ではない自然な毛が生えてきて、さらにミノキシジルを頭に塗る使い方が広まりました。そんな本来の使用目的と違う使用の広まりにあわてたFDAが「ミノキシジルの不適切な使い方はしないように」と警告を出す騒ぎにまでなったのです。

そこで、思わぬ副作用を有効な主作用として開発し直し、さらに臨床実験をすすめ、髪の毛の悩みを持つ男性2300人に一年間、朝・夜二度使用してもらったところ、なんと84%もの人から効果あり、やや効果ありという回答を得たのです。男性だけでなく、女性600人に試してもらったところ、63%もの人が「効果あり」「やや効果あり」と答えたのです。

どうしてそんなに効果があったのでしょうか。もともと、血圧降下剤とは、血圧を下げるために、血管を拡張させる薬品です。それが育毛に大切な頭皮の抹消血管を拡張させる作用もあったのではないかと考えられています。

育毛剤ミノキシジル5%のレグロ

ミノキシジル配合の育毛剤で特に効果が高いといわれているのがフィリピン製のレグロです。

アメリカで共同研究に携わったピネダ博士が故国フィリピンに帰って研究を重ね、ミノキシジルを製品化したものです。

なぜレグロが評価されているかというと通常ミノキシジルが含まれている育毛剤は、各国でいろいろな名前で出ていますが、ほとんどがミノキシジルをアルコール系の溶液で溶かしているだけなのです。

しかし、レグロはその溶液の中に毛髪の成長を直接促す毛母細胞の増殖因子ともいうべき物質が混入されており、この物質が発毛・育毛を驚くほど促進することが確認されているのです。

育毛剤ミノキシジルは濃度が問題

ミノキシジルは臨床試験の過程で20〜24週間にわたる塗布の結果、2%溶液を使った場合76.5%が有効という評価がでています。

リアッププラスは、現在1%の濃度で製品化されていますが、今のところ日本で認められるミノキシジル濃度は2%ぐらいまでで、この濃度では抜け毛は収まっても、新しく発毛させる効果はごくわずかで使用者の気休めにしかならないのではないでしょうか。

現在の研究段階での実験データでは最低でも3%以上のミノキシジルでないと、発毛という部分では期待が持てないと考えられています。

育毛剤ミノキシジルの本当の効果

そもそも薬効のもとは毛細血管を拡張させて血圧を下げるものでした。毛細血管の緊張を弱める作用の影響で、毛髪付近の血管も拡張して、血流促進により毛根に活力が与えられたと評価されてきました。

さらに、ミノキシジルには末梢の血流を増やす作用があるだけでなく、頭皮全体の血行を良くする効果があることが確認されています。

しかし、他の血圧降下剤を試してみたところ発毛効果は現れず、驚異的な発毛効果は頭皮の末梢血管の拡張作用だけでは説明がつかなくなってきたのです。

その後、培養した毛包を使った実験を行い、ミノキシジルは必ずしも頭皮への血行促進には関係しておらず、毛包の形成および成長に直接作用することがわかったのです。

また、培養したラットのひげの毛包を使って行った実験では、ミノキシジルが毛髪の成長の調整に関係している遺伝子に直接作用していることも分かりました。

加えて、動物の細胞周期を調節している遺伝子が体毛の成長も促しているらしいことも分かりました。

毛髪は毛乳頭を取り囲む毛母細胞が細胞分裂して作られますが、ミノキシジルはどうやら毛乳頭の成長サイクルをコントロールする遺伝子に直接作用して発毛を促しているのではないか、ミノキシジルは毛包の細胞にじかに働きかけ、活性化させる効果があるらしいということが発見されたのです。

毛乳頭と毛母細胞を活性化させることはサルの実験でも発見されています。

八頭の禿げザルにミノキシジル5%溶液を一日一回局所塗布したところ、約三ヶ月後、ほとんどのサルのハゲ部分い太く長い毛が生えてきました。その毛の毛根を顕微鏡で見てみると、男性ホルモンの影響で小さくなっていた毛乳頭と毛母細胞が拡大していることが認められたのです。

なぜミノキシジルで細胞が拡大するのかはっきりしたことはまだ分かっていないのですが、毛乳頭を活性化させると謳っていても毛母細胞、毛乳頭の虚弱化は食い止められず、発毛しても産毛であることが多い他の育毛剤とは一線を画しています。

また、ラットのヒゲの毛包で行った別の実験では、毛包の培養液にミノキシジルを加えた後、DNA合成とたんぱく質合成の増加が確認されました。それは、ミノキシジルが毛髪の成長の調整に関係している遺伝子に直接作用することを明らかにしています。

ミノキシジルは本質的に、成長因子のような作用をもっているようであると研究者たちは評価しています。

新世代の育毛剤

日本でもミノキシジルを臨床実験した例はいくつもあります。

やはり、毛乳頭の培養組織にミノキシジルを加えると細胞分裂が早まったという評価報告が出されています。ミノキシジルは、毛髪の成長因子をもった新世代の育毛剤として各方面から期待が寄せられているのです。

しかし、成長因子の何たるかは明確に解明されておらず、ミノキシジルがどのように毛髪の成長を促すかを解明することは、より優れた脱毛症の治療薬を発見することに繋がります。

まだまだ遺伝子を含めた毛髪の成長サイクルなど、基本的生物学における毛髪生理は解明されていない部分が多いのですが、血行促進剤に毛髪栄養分を加えたものがほとんどだった従来の育毛剤の世界に、細胞や遺伝子といった新しい要素が加えられたことは、育毛剤の新時代到来を感じさせるできごとです。

多くの症例データから傾向が分かったことなのですが、ミノキシジルには効き目がとてもでやすいハゲ方と出にくいハゲ方があるのです。

O型のハゲには、効果が出やすくM型には効果が出にくいようです。理由は分かっていませんが、O型に効果が出やすいというのはミノキシジルがもつ血管拡張作用がよく効くということから、O型の場合は男性ホルモンよりも血行障害の方が主たる原因ではないかという評価があります。

レグロの研究スタッフによると、ハゲた部分が小さければ小さいほど、治療開始の細毛数が多ければ多いほど、またハゲている期間が短ければ短いほど、毛髪の再生能力と有意に相関するということです。

また、ミノキシジルは臨床データによると「早期男性型ハゲによく効き、硬毛の発生を増加させる」らしく、若ハゲ男性にはうれしいデータだと思われます。

ただし、ミノキシジルにも良いことばかりではないことも一応付け加えておきます。

軽いかゆみが出ることがあります。一時的なもので、続けることによって、頭皮が慣れ4〜5日でかゆみが収まるようです。当然ながら、全ての人に効果があるわけでなく、ハゲてから長い期間経つ人や髪の活性細胞が残っていない人は発毛できない場合があります。一般的に効果が表れるまで三ヶ月から一年の期間が必要で、もし髪を一年失っているとしたら一ヶ月では無理です。

とにかく途中で諦めないで続ける忍耐が必要です。安全性の評価は高く、強い副作用やホルモンバランスの異常などの問題も認められていません。

育毛剤の比較 | 育毛剤の評価 | 育毛剤関連ニュース | 育毛剤の口コミ情報

育毛剤の効果sitemap 育毛剤の効果と評価